今日の為替トレッキング

今日の一言

元気をだせ。明日には何もかも新しいレースがはじまる

I Will Survive

 FX市場の主役はドル/円。ドル/円の取引量はユーロ/ドルの3倍まで拡大しています。
9月後半に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)で円安スイッチが入ったドル/円相場は、約1ヵ月近く円安スパイラル状態が続きました。ショートをあきらめたストップロスの買い戻しと、ロングをつくりたいドル/円の押し目買いが作用し合あって円安がどんどん進み、9月22日から10月20日までの間に5.60円も上昇したのです。

 109.10円から114.70円まで動いたドル/円は、2017年11月以来の高値である114.74円まであと一歩まで迫ったところで勢いを失い、113円台前半まで後退中。

 114.74円の次のターゲットは115円、そして2017年3月高値の115.51円。何度も挑戦しては押し戻されている強力な抵抗ゾーンであり、長期為替ストラクチャーのノックアウト価格も多数観測されています。

 その先は2017年1月の118.61円まで大きなレジスタンスはなし。トランプ氏が2016年11月米大統領選挙に勝利したことをきっかけに起きたトランプラリーのドル高でつけた高値です。トランプ大統領在任中のドル/円がこの高値を超えることは一度もありませんでした。時系列で見ると、ドル/円は2017年1月3日に118.61円でトップをつけたあと、1ヵ月のうちに350ポイントも急激に円高に動いています。

 今週のドル/円は、200時間移動平均である113.90円を下に抜け短期的にはベアに転換。114円台の買いは高値掴みになってしまったようで傷が浅いうちに手じまいがでたようです。米長期金利や原油高にさらに大きな調整が入る場合には、ここまでの上昇が急だっただけに、もう一段下落するリスクが高い。

 その下は113.00円、10月の半値(高値と安値の50%)の112.75円が注目。投資家はドル/円が112.50円を超えたあたりから買い持ちを積極的に積み上げているので、この水準を下に抜けるなら、ポジション解消のストップがでる可能性もあります。

今週の注目指標

出所:楽天証券作成