岸田政権下で強そうな株のキーワードは「耐性」
ということで…「選挙は買い」とよく言われますし(実際、株価も上がっていますし)、トラックレコードは優秀ですが、これを買う理由の軸にしなくてよいと思います。
また、岸田政権で恩恵を受ける政策関連銘柄なども無視でOKでしょう。これは、菅政権で恩恵を受ける政策関連銘柄とされていた、銘柄のその後を振り返ってもらえば分かります。
最後に、そんな岸田政権下に強そうな株は? ということで…一つだけ挙げておきます。「株価ヤバくないか?」と感じた10月6日、安値に向けた急落(岸田ショック?)局面で、まったく動じなかった銘柄もありました。つまり、岸田ショックに対する耐性抜群の銘柄ということですね。
そして、お先真っ暗ムードの10月6日を5連騰で終えた東証1部銘柄が2銘柄だけ存在しました。それが、北越コーポ(3865)とスプリックス(7030)でした。
また、政権交代後の10月相場前半(10月1~15日)、大型株(時価総額1兆円以上)で上がった銘柄は何か? これを調べると、SUBARU(7270)の+10.7%がトップで、INPEX(1605)の+9.9%が2位でした。
ただ、円安や原油高で上がった要素が強いため、これら外需株を除くなら…岸田ショック下で逆行したのがネクソン(3659)の+9.5%、パンパシHD(7532)+8.8%、リクルートHD(6098)+7.6%、日本オラクル(4716)+7.2%、JT(2914)+6.1%でした。
ここから言えるのは、岸田ショック下で上がった株は、岸田政権の政策恩恵銘柄でも何でもないということ。選挙と株の時期ではありますが、政治で動いていない日本株を政治的アプローチで考えること自体(少なくとも今回は)、不毛といえるかもしれません。