今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは113.05

下値メドは111.05

米国デフォルトの可能性ゼロではないが、あまりに極端なケースなためリスクとして織り込めない

 8日(金曜)のドル/円は「円安」。高値112.25円、安値111.51円、1日の値幅0.74円。 

 この日は111.60円からスタート。強い米雇用統計を期待したドル買いで、欧州時間に112.00円まで上昇。マーケット注目の米9月雇用統計は、2カ月連続で予想を大きく下回る残念な結果。いったん111.51円まで下げたものの、米10年債利回りが今年6月以来となる1.61%まで強まったことに連れて買い戻しが強まり、112円を超えるとNY時間夕方には112.25円まで上昇。2019年4月以来約2年半ぶりの高値をつけました。終値は112.23円(前日比+0.59円)

 9月米雇用統計は、FRB(米連邦準備制度理事会)が緩和縮小開始を正当化するには悪すぎる結果でした。それでもドル/円は、2020年の高値をクリアして2019年の高値(112.40円)を目指そうとしています。理由のひとつは日米の金利差。米10年債利回り1.30%がドル/円の110円台の条件で、111円台は1.50%でした。これからは1.60%が112円台を維持する必要条件になりそうです。

 8日のユーロ/円は、「ユーロ高」。高値129.90円、安値129.89円。 

 この日は128.89円からスタートして堅実に上昇。欧州時間に129.50円の手前まで上げた後、米雇用統計発表を受け129.10円近辺まで下落。しかしその後はドル/円が大きく円安に動いたことに連れNY時間夕方までかけて129.91円をつける。終値は129.90円(前日比+0.93円)。

 08日の豪ドル/円は「豪ドル高」。高値82.08円、安値81.54円。 

 この日は81.56円からスタートして、安値を80.34円つけたあと81.90円まで反発しましたが、米雇用統計でいったん81.55円まで後退。しかしその後は円安の波に乗ってNY時間夕方までかけて82.08円をつける。82円台は、ちょうど前回の雇用統計発表日だった9月3日以来1ヵ月ぶり。終値は82.03円(前日比+0.53円)。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

 

主要指標 終値

出所:楽天証券作成