信州の特産品が楽しみ!株式会社ヤマウラへ突撃取材
――株主優待制度はどれくらい続けているのですか。
ヤマウラ 当社は、名古屋証券取引所に上場した1995年から株主優待を実施しています。当社の株主は個人投資家の方が圧倒的に多いため、配当金だけでなく、株主優待もあると株主の方に喜んでいただけるのではないかと考えてスタートしました。
――株主優待の内容はどのように決めているのですか。
ヤマウラ 私たちは1920(大正9)年に長野県駒ヶ根市で創業して以来、地域に根ざした総合建設会社として歩んできました。そのため、この地域に育まれたという思いもあり、地元の名産品や特産品を全国の株主さまにお届けしたく、優待品を選んでいます。
この地の食材を生かした「信州の味」や、地域の方々が丹精込めて作り上げた名産品を味わっていただければと思います。また、一度、この地を訪れてほしいという考えから、中央アルプス駒ケ岳ロープウェイのチケットもご用意しています。
――地域密着の優待ですね。
ヤマウラ はい、やはり地元信州の味と香りをお届けすることが特色だと思います。私たちは地域の活性化に貢献したいという思いがあって、地元の名産品などを優待に充てています。
100株以上だと3,000円相当の名産品などを1品、300株以上だと2品、1,000株以上だと3品お届けしています。ただし、商品が決まっているわけでなく、お好きなものを選んでいただく仕組みです。ラインアップは年々充実していて、今年は全28種類を取りそろえています。
――実際の株主から、優待の内容に対し反応が返ってくることはあるのですか。
ヤマウラ 品ぞろえが豊富でうれしい、普段食べられないものが多いので楽しみにしている、とてもおいしかったので自分でも購入しているなど、いろいろな反響があります。
また、地元企業を応援する経営姿勢に共感を覚えた、地域に貢献しようとする姿勢が素晴らしいといったご意見をいただくこともあります。
――ところで優待品は外国在住の株主や機関投資家にも届けるのですか。
ヤマウラ お申し込みがあれば機関投資家にもお届けします。外国在住の方につきましては、国内の常任代理人が窓口となりますので、そちらへお送りします。
――株主とのコミュニケーションで、心がけていることはありますか。
ヤマウラ 毎年、株主通信では、地域の自然・文化・歴史などもご紹介するコーナーを設け、弊社を取り巻く出来事などをご案内しています。また、こちらから一方的に発信するのでなく、株主さまのご要望などを積極的にお伺いするようにもしています。実際、SNS(交流サイト)やメール、電話などを通して多くのご意見が寄せられています。
株主優待については、地域社会への貢献ということからも、今後もできるだけ長く継続したいと考えています。ただし、時代の変化への対応も必要ですので、その内容などはその都度、見直していく方針です。
――特色ある地産の優待品を全国の株主に届けたいという思いと、地域社会への貢献という姿勢が、年々増える株主優待ファンの心をとらえているようですね。本日はありがとうございました。