先週までは好調だった日本株

 先週(9月13~17日)の日経平均は1週間で118円上昇し、3万500円となりました。4週連続の上昇となりました。外国人の買いが日本株の上昇をけん引しました。政局相場が続きました。

 29日投開票の自民党総裁選への期待に加え、日本でワクチン接種率が急速に高まっていること、10月から沖縄を除き緊急事態宣言が解除される見通しが出てきたことが好感されました。

日経平均・TOPIX・S&P500・ナスダック総合の動き比較:2020年末~2021年9月17日

出所:QUICKより楽天証券経済研究所が作成、2020年末の値を100として指数化

 2021年に入ってから、一時米国株のパフォーマンスが日本株を大幅に上回っていましたが、9月に入ってから米国株が少し下がる中で、日本株が大きく上昇した結果、2021年通算で見ると、米国株と日本株のパフォーマンスに大きな差はなくなりました。

 それが上のチャートでわかります。米国を代表する株価指数であるS&P500が、日本株全体を代表するTOPIX(東証株価指数)とほぼ同じパフォーマンスになっています。

 日本の政局不安は、政局への期待感に変わりました。衆院選で自民党が大敗して政権が弱体化する不安が低下、自民党新総裁の元で出される経済政策への期待が出ています。ワクチン接種率が急速に上昇していることにより、経済が正常化に向かう期待もあります。