投資信託で失敗する人には特徴がある!

 投資信託で失敗する人の特徴の一つとして、最も肝心な「入口」の銘柄選びの段階で怠けてしまうということが挙げられます。「売れ筋」「低コスト」「(直近の)好成績」といった、分かりやすく聞こえのよい切り口で選ばれた投資信託が、必ずしもその人に適したものであるとは限りません。人生の選択や、現在置かれている状況は人それぞれ異なるからです。

 投資信託を選ぶ際はやはり、単純なリターンの高さだけでなく、そのリターンを得るために負うリスクの大小も考慮に入れる必要があります。

 例えば、「増やしたい」のイメージが、「老後資金をつくるためにしっかり」なのか、退職金などのまとまったお金が「インフレに勝てる程度」で十分なのか。運用をする目的と、投資資金の性格を明確にし、それに合った商品を組み合わせることができれば、少なくとも大きな失敗は防げます。