※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
[動画で解説]政局相場続く 外国人の日本株買いでワニのくち閉じる
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外国人の日本株買いで、ワニの口が閉じる

 先週(9月6~10日)の日経平均株価は1週間で1,253円上昇し、3万381円となりました。「政局相場」が続いています。菅首相辞任で、衆院選での自民党大敗リスクが低下、新総裁の元で大型の経済対策を実施する期待が高まったと見た外国人投資家【注】が日本株を買い戻したことが、日経平均の急騰につながりました。

NYダウと日経平均の動き比較:2020年10月1日~2021年9月10日

出所:QUICKより楽天証券経済研究所が作成

 上のチャートを見ていただくとわかりますが、3月から8月まで、NYダウが史上最高値を更新する中で日経平均の下落が続いていたため、NYダウと日経平均がワニの口(くち)が開く動きになっていました。

 ところが8月末から9月にかけて、NYダウが少し下がる間、日経平均が急騰。開いていたワニの口が閉じる動きとなりました。外国人の日本株売りがワニの口を開かせ、外国人の日本株買い戻しがワニの口を閉じる動きを生み出しました。