3.インド株式市場は史上最高値更新中 2022年の業績成長を織り込んで、インド株式市場は史上最高値を更新中

 集団免疫を獲得した可能性がでてきたインドの株式市場は絶好調です。

 図表3は、インド株式市場の長期的推移を見たものです。赤色実線がインドルピー建ての株価の推移です。ご覧のように今世紀に入って以降、順調な上昇を続け、足元では史上最高値を更新しています。この20年余りの間に約10倍に上昇しています。また、配当を含むトータルリターンは約14倍(年率12.9%)になっており、非常に良いパフォーマンスとなっています。

 赤色点線は、インド株式市場の企業業績(EPS:1株当たり利益)の推移です。企業業績も今世紀に入って約10倍に拡大しており、赤色実線の株価指数とほぼ連動しています。企業業績が長期的に拡大したことで、株価が上昇したことが分かります。インドは経済成長が著しいことで知られていますが、高い経済成長が企業業績の拡大をもたらし、それによって株価が上昇しているのです。

 なお、図表3のグレー色実線が、インド株式市場を日本円建てで見たものです。インドルピー建てのパフォーマンスよりも見劣りしますが、インドルピーが対円で約40%下落した影響が出ています。とはいえ、配当を含むトータルリターンは約8倍(年率10.3%)と十分に良好なリターンと言えます。

 このようにインド株式市場は長期的に良好な成果を出しており、足元のパフォーマンスも集団免疫獲得を評価してか、非常に良好です。今後も高パフォーマンスが期待できるでしょう。

[図表3] インド株式市場の推移

期間:2000年1月末~2021年7月末(EPSは2022年12月末まで)、月次
インド株式市場:Nifty 50指数(インドルピー建て、日本円建て)
EPS:1株当たり利益
(出所)Bloombergデータを基に野村アセットマネジメント作成

<関連銘柄>
NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(証券コード:1678)

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