今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは110.70

下値メドは109.80

ブリ―ジャーとは、出張先で休暇も楽しむこと。出張休暇。

 9日(月曜)のドル/円は110円台前半の円安圏で横ばい。高値110.35円、安値110.03円、1日の値幅は0.32円。 

 東京市場が休場となった週明けは110.23円からスタート。海外時間の110.03円がこの日の安値。110円台に安値がとどまったのは7月26日以来のことで、下値は堅い。ちなみに、その時の米10年債利回りも1.30%前後で現在とほぼ同じ水準。1.3%というのが、ドル/円110円台を維持する条件のひとつになっているように思えます。NY時間夕方にはドル買いが強まり110.35円まで上昇。終値は110.34円(前日比+0.12円)。

 9日のユーロ/円は下落、129円前半までユーロ安。高値129.66円、安値129.39円。 
129.61円からスタートして、アジア時間朝に129.66円をつけて上値の重さを確認。その後はじり安状態が続き、NY時間には129.39円まで下落。終値は129.49円(前日比▲0.15円)。

 円安のおかげでユーロ/円下落に少しブレーキがかかりましたが、先週金曜日の米雇用統計発表から、ユーロ安傾向が強まっています。ユーロ/ドルはこの日1.1758ドルでスタート。欧州時間につけた1.1769ドルを高値にNY時間午後には1.1733ドルまで下落。ユーロ/ドルの今年の安値は1.1704ドル。その水準に接近しています。終値は1.1735ドル(前日比▲0.0026ドル)。

 マーケットの雰囲気が変わりはじめたようです。FRBの政策リーダー的存在であるクラリダFRB(米連邦準備制度理事会)副議長が、2013年の米利上げに支持を表明し、それに続いて複数の連銀総裁がFRBの緩和縮小に肯定的な発言をしたことが理由。

 雇用統計は、FRBの政策決定に重要なウェイトを占めます。パウエルFRB議長は、雇用市場の状況について「非常に強くなった(very strong)、しかし全体としてはまだまだ(way to go)」と先月のFOMC(米連邦公開市場委員会)後の記者会見で述べました。そして重要な点は「緩和縮小をいつ開始できるかは、雇用市場にかかっている」と発言しました。7月の雇用統計の結果はどうだったでしょうか。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

言い訳を聞かされる立場になっても、怒ってはいけない。こんなセリフを言ったのが自分でなくてよかったと思っていればいい