これが出たら要警戒!危ない3つのキーワード

 ここまで、せっかく得た資産を減らしてしまいがちな、3つのポイントをお伝えさせていただきました。

 セカンドライフ資金という大きなお金になると、「誰かと相談しながら運用したい」という考えも出てくると思います。

 そこで最後に、FIRE失敗をしないためにも、気を付けた方がいい、危険な営業マンの特徴について紹介します。

危ないキーワード1:「残りわずかです!」

 まずは、「残りわずか」というキーワードを出す営業マンです。

「この債券は条件がいいので、もうすぐ売り切れです」と焦らせ、購入を迫りますが、実はまだ残っている状態だったり、似たような商品が毎月発売されていたりします。

 金融機関との付き合いが浅いと「早く決断しないと」と焦って契約をしてしまいますが、しっかりと自分に合っているものなのか検討が必要です。

危ないキーワード2:「人気です!」

 次に、「この商品は大変人気の商品です」という言葉を使う営業マンです。多くの人が買っていたとしてもそれがいい商品かどうかは別の話です。そして、実際は金融機関がノルマで勧めていることが原因で、たくさんの人が購入して結果的に人気商品になっているケースもあります。

危ないキーワード3:「新商品です!」

 最後は「新商品」というキーワードです。

「今話題の投資信託が新発売になりました」というワードは運用成績に全く関係がありません。

 というのも、新しい投資信託は運用実績がなく、パフォーマンスが分からないからです。

 たまに「この投資信託の運用はリーマンショック時でもプラスだったんです!」というシミュレーションを示す場合もありますが、過去の成果に基づく運用戦略が今後も通じるとは限りません。実際買ってみたらまったく上がらない、なんてことも普通にあるので注意が必要です。 

 ここまで注意点をいくつかお伝えしましたが、高齢世代のFIREはより慎重に考えるべきです。なぜなら、若い世代なら運用で失敗しても、働いて取り戻すことができますが、セカンドライフ前後世代の場合は、間違った運用で大失敗してしまえば、また働いて取り戻すというのは時間的に難しいからです。

 多くの落とし穴がある高齢世代FIREですが、ポイントを押さえて投資すれば、必要以上に怖がることもありません。ぜひ、ご自身にあった投資方法で50代からでもFIREを目指してみてはいかがでしょうか。