※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「 [動画で解説]ディープ・バリュー株に注目 高配当株「買い場」」
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日経平均弱い。日本の景気回復遅れと世界景気減速懸念が上値おさえる
8月3日の日経平均株価は、前日比139円安の2万7,641円でした。2月16日に一時3万714円の年初来高値をつけましたが、そこからちょうど10%下げたところです。
3月以降、上値・下値とも切り下げる展開が続いていて、どこで下げ止まるかわからない状態です。
日経平均日足:2021年1月4日~8月3日
7月30日に新型コロナ変異株感染拡大を受けて緊急事態宣言の延長・適用拡大が決まったことを受けて、外国人投資家が日本株を売ったと考えられます。日本の消費回復の遅れに、外国人投資家がしびれを切らしたのでしょう。
もう1つの不安は、来年にかけて世界景気が減速する懸念が出てきていることです。米国でコロナ後のリベンジ消費が一巡するとともに、世界的にコロナ変異株(デルタ型)の感染が急拡大している影響も懸念されます。
そうなると今、世界的に回復色が強まっている「景気敏感・製造業」の業績がピークアウトする可能性があります。
そのシナリオに基づき、製造業の比率の高い日本や中国などアジア株が売られています。製造業の比率が低く、ITやヘルスケア産業の比率が高い米国株に資金を投資する動きが出ています。