米国高配当株2:コージェント・コミュニケーションズ・ホールディングス(CCOI)
世界最大のインターネットサービスプロバイダーの一つで、高品質なインターネット、イーサネット、およびコロケーションサービスを提供しています。
北米、南米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、アフリカの6大陸にまたがって世界48カ国で事業を展開しています。
時価総額は36億6,000万ドルで、日本円で約4,000億円となっています。
事業の注目ポイント
事業の中心は「オンライン事業(On-Net)」で、続いて「オフライン事業(Off-Net)」「その他事業(Non-Core)」となります。
「オンライン事業」では、「VPN」においてethernet-services(イーサネットサービス)とSD-WANを、「Internet」において、Dedicated Internet Access、IP TransitとGlobal Peer Connectを、「Colocation」においては、Cogent Data CentersとUtility Computingのサービスを提供しています。
競合他社
競合他社として、24州の住宅および企業顧客にサービスを提供する完全統合ブロードバンド通信プロバイダーであるケーブル・ワン(CABO)、住宅とビジネスの顧客に、各種通信サービスを提供する総合通信会社であるルーメン・テクノロジーズ(LUMN)、消費者事業、無線事業、ビジネス・ネットワーク・サービス事業およびビジネス・インフラ・サービス事業を運営する多角経営の接続プロバイダーであるショー・コミュニケーションズ(SJR)などが見受けられます。
株式の注目ポイント
株価は昨年の高値まで回復していませんが、既に新型コロナ発生前の水準を大きく超えて推移しており、配当は2015年以降、四半期ごとに連続増配中です。
北米のデータセンターや、マルチテナントオフィスビルなど、多くの市場にサービスを提供しており、それらの拡大も株価上昇の要因の一つのようです。
業績動向
2021年4月28日開示の四半期決算ではEPS・売上高ともに市場予想を上回りました。
EPS・売上高は共に前年同期を上回ると同時に、新型コロナ発生前の水準も超えています。
データトラフィックとストリーミングサービスの継続的な成長がコージェントコミュニケーションズの業績を押し上げており、今後も堅調な業績が予想されています。
次回は8月5日に四半期決算の開示予定ですが、市場予想を上回る数字を出せるか注目です。
注意点
米国以外の地域でのストリーミング利用率が、それほど高くないことが同社にとっては今後の成長要因です。しかし、裏を返すと、このシェアを取りこぼしたときに、今後の大きな成長が望めない可能性があることには注意が必要です。
株価動向、配当利回り
配当:3.12ドル
配当利回り:4.05%
株価:77.01ドル(約8,500円)
権利落ち日は8月中旬予定(権利実施は9月上旬予定)です(2021年7月19日時点で未確定。昨年を参照)。
配当は3.12ドル、配当利回りは4.05%、株価は77.01ドルで約8,500円から購入できます(2021年7月16日時点)。
2018年以降の最高値は90.75ドル、最安値は41.65ドルです(終値ベース)。