今日の注目通貨

 CFTC(米先物取引委員会)集計による、米国内取引所の通貨建玉明細によると、投機家のユーロ、ポンド、カナダのポジションは依然として「ロング(買い持ち)」であり、その背景にはECB(欧州中央銀行)、BOE(イングランド銀行)やBOC(カナダ銀行)に対する緩和縮小、そして利上げ期待がありました。デルタ変異株の感染拡大によって、考えていたよりもその時期が後ずれする確率が高くなったので、それに伴いロングポジションを減らす動きにでているのです。

 円のポジションはすでに巨大な「ショート(売り持ち)」が積み上がっています。ということは、リバランスは円の買い戻しに方向になるで、ドル/円は「円高」に動く可能性が高いことになります。

1.ドル/円:予想レンジ ↑111.50円、↓108.24円  

 今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は109.87円。109.87円より上ならばドル買い優勢、109.87円より下ならばドル売り優勢。

2021年これまでの高値は111.66円、安値は102.59円。平均値は107.13円、値幅は9.07円。
1日の最大値幅は1.14円、最小値幅は0.18円。平均値幅は0.57円。
先週末の終値は、2020年終値に比べて6.79円の円安。

112.13円 :     第4レジスタンス(HBO)

111.66円 :     07月 高値(2021年 高値)
111.50円 :     第3レジスタンス

110.88円 :     第2レジスタンス 
110.69円 :     第1レジスタンス
110.67円 :     07月 61.8%
110.36円 :     07月 平均値
110.05円 :     07月 38.2%

109.87円 : ピボット

109.06円 :     07月 安値
109.05円 :     第1サポート

108.86円 :     第2サポート
108.24円 :     第3サポート

107.61円 :     第4サポート(LBO)

107.32円 :     2019年 安値

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

2.豪ドル/円:予想レンジ ↑83.70円 ↓78.10円

 豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は、80.90円。
80.90円より上ならば豪ドル買いが優勢、80.90円より下ならば豪ドル売りが優勢と判断します。

 2021年これまでの高値は85.80円、安値は78.85円。平均値は82.33円、値幅は6.95円。
1日の最大値幅は1.84円、最小値幅は0.19円。平均値幅は0.66円。
先週末の終値は、2020年終値に比べて1.92円の円安。

85.80円 :     2021年 高値  

84.77円 :     第4レジスタンス (HBO)
84.20円 :     07月 高値

83.70円 :     第3レジスタンス

82.63円 :     第2レジスタンス
82.53円 :     07月 61.8%
82.30円 :     第1レジスタンス
82.02円 :     07月 平均値

81.50円 :     07月 38.2%

80.90円 : ピボット

79.84円 :     07月 安値
79.50円 :     第1サポート
79.17円 :     第2サポート 

78.85円 :     2021年 安値
78.10円 :     第3サポート

77.03円 :     第4サポート  (LBO)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

2021年 豪ドル/円データ

※次回為替Walkerは、27日(火)より掲載します。