ランキング上位の銘柄について、最近の動向を確認
テンセント(700)
中国当局によるインターネット・プラットフォーム企業への締め付けが警戒されているなか、テンセントは2021年上半期だけで27社のゲーム会社に投資していたことが報じられました。
オンラインゲームやカードゲームなどジャンルを問わず、勢いのあるゲーム開発会社を次々と取り込んでいます。
テンセント(00700)はゲーム会社だけでなく、さまざまなインターネットサービス企業にも出資しています。
オンライン就活の需要増加で6月11日ナスダック上場を果たした中国本土最大の求人サイト「看准(BZ)」や、6月30日ニューヨーク証券取引所に新規上場した中国国内配車サービス最大手の「滴滴出行(DIDI)」もテンセントの投資先です。
シャオミ(1810)
株式指数を運営するFTSEラッセルは6月2日、FTSE中国50指数の構成銘柄にシャオミを採用すると発表しました。
米ガートナーが6月7日発表した2021年1-3月期の世界スマートフォン販売台数によると、シャオミは3位で4893万8600台(前年同期比64.9%増)、市場シェアは9.9%から12.9%に上昇しました。同社副総裁は2023年にサムスンを抜いて世界一になる目標を明らかにしています。
シャオミは、スマートフォンと並ぶ柱であるIoT(モノのインターネット)製品の開発にも力を入れています。スマートテレビの出荷台数を見ると、2021年1-3月期に260万台、9四半期連続で国内首位を維持しました。
BYD(1211)
株価指数を運営するハンセン・インデックシズは6月7日、ハンセン指数の構成銘柄にBYDを含む3銘柄を追加し、構成銘柄数を現在の55から58に増やしました。
6月17日、BYDによる半導体事業(BYDセミコンダクター)の分離上場計画が株主総会で承認されたと報じられ、同社の株価は大幅に反発しました。
BYDは日本で小型電気バス「J6」や大型電気バス「K8」を次々発売し、2030年までに電気バス4000台の販売を目指します。
そうした中で、中国における電気自動車の三大新興勢力の一角・小鵬汽車(9868)が7月7日に香港メインボードに重複上場したことも、電気自動車関連株であるBYDにも追い風となりました。