「何をやるか」ではなく「どう働くか」?
シノちゃん
ん? どういうこと? やりたい仕事があったら、一生懸命働けると思うけど。
奥野さん
まあまあ、あせらないで。僕は、人を喜ばせたい、人の価値になるような働き方をしたい、チームで協力しながら何かを成し遂げたいという思いがあって、それが結果として今の仕事につながっている。
だから、「絶対にファンドマネジャーになる!」とか「投資家になる!」と思っていたわけじゃないんだ。
シノちゃん えー。…でも、大人になって会社に入ると、自分が希望しない部署に異動になったり、やりたくない仕事を任されたりすることもあるのよね…? そうなったら、一生懸命働けないし、嫌になっちゃって辞めちゃうかも。
奥野さん もしかしたら、そういうこともあるかもしれない。
でもね、シノちゃん。自分がやりたい仕事ができないからといって、すぐに辞めてしまうのは、とてももったいないことだよ。
そもそも、会社や組織というのは、社会のあらゆる問題を解決するために存在しているんだ。そうした問題解決の一端を担うために、自分がどう実力をつけて、どんな価値を生み出すことができるかを考えることの方が重要だよ。
シノちゃん 実力をつける時間が必要なのね。
奥野さん あとね、人間は短期的にデメリットに目が行きやすい生き物なんだ。だから、「希望しない部署に配属になった」とか、「やりたい仕事を任せてもらえない」という事実には、とてつもなくストレスを感じてしまうんだね。
その半面、そのメリットに気づくのには時間がかかるんだ。「つまらないなぁ」「しんどいなぁ」と思っていた仕事を「あぁ、あのしんどさの本当の意味はこれなんだ!」ってことに気付くのは、きっと後になってからなんだ。
実は、これは投資も同じだよ。長期投資のメリットはすぐには見えないけど、短期的に株価が上昇したり下落したりすると、どうしてもそこに目が行ってしまうんだ。
シノちゃん なるほど…働き方とか人生観に対する考え方も投資につながっているのね。
あ、気がついたらもうこんな時間! なんか投資のことだけじゃなくて、私の人生相談みたいになっちゃった。
でも、奥野さんにお話を聞いて、投資に対する考え方が変わった気がする! またお話を聞きに来てもいい?
奥野さん もちろん! いつでも来ていいよ。今度はシノちゃんの好きなお菓子、用意しておこうかな。
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