4.センコーグループHD(東証1部・9069)

 流通、住宅、化学、食品といった業界向けの運送、物流サービス・ネットワークの構築、国際物流など、企業向けに幅広く総合的に物流事業を手がけている会社です。

 また商社事業にも進出していて、石油関連の貿易・販売を行っています。主要取引先は旭化成と積水化学といった大手化学メーカーです。

 この会社は、2004年から16年間にわたって連続増収を続けています。その伸び率は年率3~19%で、今期の2022年3月期は9.2%増予想です。それにともない、営業利益も経常利益も10%を超える伸び、過去最高収益を予想しています。

 前期の第4クオーター(2021年1~3月)も売上高3.9%増、純利益が2.2倍に達するなど、直近も勢いがあります。

 月足チャートで見ても、2012年からずっと右肩上がりが続いていて、最近は株価1,000円をキープしています。

 物流系というと地味なようですが、アフターコロナによる経済再開で注目されている分野ですし、なにより非常に好業績な企業が多いセクターです。(株の買い時さん)

5.エニグモ(東証1部・3665)

 ブランド服などオンラインショッピングサイトの「バイマ」を運営。世界各国の出品者から世界中のトレンドアイテムを購入可能で、「C to C」(個人間のネット取引)と「B to C」(企業の消費者向けネット取引)が共存しているようなビジネスモデルです。

 こういったウェブ系ビジネスは利益率が高いため注目しています。過去最高の売上高と営業利益を記録した前2021年1月期で見ると、営業利益率は42%超、ROEも25%、ROAも19%と、高収益体質です。

 コロナ禍による巣ごもり需要もあって、昨年以降、四半期ベースの売上高が20%前後で伸びており、直近の前期第4クオーター(2020年11月~2021年1月)も19.8%と、勢いが持続しています。

 ウェブサイト系ビジネスは一度認知されると売上が伸びていきやすい、という点が特徴です。

 今期の2022年1月期も20%増収、8%増益の会社予想で、過去最高益が見込まれています。

 6月14日に発表された第1クオーター(2021年2~4月)の決算では、前年同期比で36%の増収、50%の経常増益となり、成長が続いています。第1クオーターの通期会社予想に対する進捗率は売上高、経常利益とも21%前後となり、ここ5年平均とほぼ同水準でした。

 2017年からの週足チャートで見ると、ジグザグと上下動しながら少しずつ上昇しており、今年3月には1,555円の高値をつけています。(株の買い時さん)

6.トーカロ(東証1部・3433)

「表面改質加工サービス」という耳慣れない事業を手がけるメーカーです。少し難しい話になりますが、半導体の表面に高機能皮膜を形成したり、産業機器や鉄鋼関連の部品・製品に非鉄金属や合金などを噴射する「溶射」技術で世界トップを走っている企業です。

 主要取引先は東京エレクトロングループで、高収益の半導体向け事業の伸びがここ最近の好業績につながっています。また、独自の溶射技術を世界中の企業に提供してロイヤリティ収入も得ており、1度、契約すると10年ぐらいのスパンでロイヤリティが入ってくる仕組みです。

 前期は過去最高の営業利益となりましたが、直近の5月10日に発表された前期第4クオーター(2021年1~3月)は売上高が5.7%増、最終利益が24.1%増と、業績の勢いに拍車がかかっています。

 今期2022年3月期は、売上高も過去最高を更新するという会社予想が出ています。

 株価は今年1月に年初来高値の1,634円まで上昇したあと、1,400円前後まで下がっていますが、業績動向が良いので今後も注目したいと思います。(株の買い時さん)

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