1.エスプール(東証1部・2471)

 エスプールは人材派遣会社で、コールセンター向け、障害者雇用支援、物流センターの運営代行といったロジスティクス、採用支援アウトソーシングなどを手がけています。

 なんといっても、四半期ベースの売上高の伸びが絶好調で、2016~2020年末の過去4年間ずっと、前年同期比で最低14%~最高30%増という高い成長が続いています。

 今期予想ベースで、同社の売上高営業利益率は10%に達し、ROEにいたっては42%、ROAも14%台になる見込み。収益力が高い会社といえます。

 株価も2016年以降、中長期で見てきれいな右肩上がりが続いており、今年の2~3月には1,000円の大台をいったん突破。現在は900円台まで下がっていますが、中長期で見て株価は右肩上がり、売上高・営業利益・経常利益・最終利益も伸びています。

 来たる7月2日(金)に予定される2021年11月期の第2クオーター(3~5月)の決算発表も注目です。(株の買い時さん)

2.IDOM(東証1部・7599)

 IDOMは「ガリバー」で有名な、中古車買い取り・販売の国内最大手企業です。7期連続増収、3期連続増益で、今期の2022年2月期も売上高や経常利益は過去最高を見込んでいます。純利益に関しては2007年の65億円が最高で、今期は58億円とそこまでは届きません。

 しかし、3期連続営業増益で、今、コロナ禍やアフターコロナで中古車の価格が高騰していることもあって、テーマ性という面からもチェックしてみるとおもしろい銘柄だと思います。

 直近4月14日に発表された前期第4四半期(2020年12月~2021年2月)の売上高も前年同期比10%超の伸びで、中古車販売にはまだ勢いがあることがわかります。

 一方で、この四半期は純利益が赤字に転落しましたが、これは、オーストラリアの子会社の株式を減損処理したことによる一過的なもの。この特別損失のせいで株価はいったん下落しましたが、今期の過去最高業績を期待して、現在は株価を戻してきています。(株の買い時さん)

3.ジャパンマテリアル(東証1部・6055)

 ジャパンマテリアルは、半導体や液晶画面の製造工程で使用される特殊ガスを製造販売している会社。この特殊ガスの属するエレクトロニクス事業が売上の96%を占めています。

 主力取引先はキオクシアやジャパンディスプレイなど日本を代表する半導体メモリや液晶装置のメーカーです。

「特殊ガス」というだけあって、ニッチで独自な技術力があり、売上高営業利益率が24%と高収益体質です。日本の中小型株を見回してみると、同社のように、他社には真似のできない特殊技術を持っている企業は、どこも売上高に対する利益率が高くなっています。

 今期2022年3月の会社予想では、売上高、営業利益、経常利益、純利益のすべてが過去最高となる見込みです。

 チャートを見ると、2018年以降は1,800円を高値、1,000~1,200円を安値にしたレンジ相場を形成しています。逆張り狙いをするなら、全体相場の悪化などで、株価が1,000円台まで落ちたときが買いの目安と考えます。(株の買い時さん)