持ち株をいつ売るかという判断が投資成果を決めている

 筆者が設けているルールは非常にシンプルです。「株価が25日移動平均線を明確に割り込まない限りは持ち株の保有を続ける」というものです。

 このルールを守るだけで、持ち株の利益を50%超、時には2倍、3倍に膨らませてから売却することができます。

 もちろん、相場環境が良くなければ、買値から10%、20%程度株価が上昇したところで天井をつけてしまい、持ち続けた結果利益を得られなかった、ということも多々起こります。

 でも、10%や20%の株価上昇で持ち株をすぐ売ってしまう、ということをいつまでも繰り返していては、大きな利益を上げることはほぼ不可能と言わざるを得ません。

 株価は自分の思い通りには動きません。何をやっても損ばかり、ということもあれば、バブル相場や長期上昇相場のように、株を持ち続けるほど利益がどんどん伸びる、という時期もあります。

 ひどい時は誰もが利益を得られません。でも上昇相場では、いつ持ち株を売るかにより、大きく投資成果が異なってくるのです。

 せっかく株価が上昇を続けているのに、上昇の途中で売却してしまったら、その後の上昇を取りこぼしてしまいます。そうではなく、上昇している株価がピークアウトして移動平均線を割り込んでから売却しても決して遅くないですし、上昇途中で売却するよりも大きな利益を得られることも多いです。

 なかなか利益が伸ばせない…という方は、利益を伸ばすための売買ルールを設け、ぜひ実践してみてください。