自分でできるセキュリティ対策

 事業者やカード会社も何重にもセキュリティ対策を施し、不正手口撲滅の努力を怠っていません。クレジットカードを選ぶ際は、セキュリティ強化に力を入れているカード会社を選ぶのも選択肢の一つといえるでしょう。

事業者側が行うセキュリティ対策の具体例を詳しく見る>>

カード会社が行うセキュリティ対策の具体例を詳しく見る>>

 ただし、私たち利用者個人も十分注意をしておかなければなりません。自分で行うべきセキュリティ対策を4つご紹介します。

対策1:まずはカード裏面へのサインとカードの管理

 クレジットカードが手元に届いたら、まずカード裏面に忘れずにサインをしましょう。クレジットカードの規約に記載されているとおり、万が一サインがない状態で不正利用された場合は、クレジットカードの盗難保険の補償対象とならないことがあります。

 クレジットカードで買い物をする時は、店頭でクレジットカードのサインと売上票のサインをつけ合わせて本人確認します。仮に何らかの事情でクレジットカードが第三者の手にわたったとしましょう。カードサイン欄にサインがしていなければ、その第三者が自分でサインを入れて不正利用できてしまいます。すぐに済むことなので、サインは必ず入れましょう。

 ただし、裏にサインをしてもクレジットカードそのものが紛失、盗難などで第三者にわたってしまうことがあります。クレジットカードそのものの管理も忘れずに。

対策2:利用明細を確認する

 クレジットカードを作った場合は、買い物に利用をしている、していないにかかわらず利用明細は確認するようにしておきましょう。

 利用明細はいつ、どこで、何を買ったかが一目でわかります。クレジットカードを利用しなかったからといって利用明細を確認しないでいると、不正利用に気づけません。クレジットカードを保有している限りは必ず利用明細を確認してください

 もし、身に覚えのない利用があった場合、まずはどこで使われたものか詳細を確認してみましょう。各カード会社で、問い合わせの多い利用店名の一覧が検索できるページが用意されています。

ご利用覚えのない請求に関して|楽天カード

 検索をしても確認がとれなかった場合は、不正利用の可能性があります。すぐにカード会社へ相談しましょう。

対策3:アカウント情報をしっかり管理する

 IDやパスワードなどログインに必要な情報をアカウント情報といいます。クレジットカードの利用明細確認や住所変更、引き落とし口座変更そのほかの手続きもインターネットを通じて行えるため、アカウント情報は大切です。

 アカウント情報は暗証番号同様、他人に推測されにくいものを使用するのが望ましいですが、複雑にしすぎると忘れてしまいます。紙にメモしておくのも良い方法です。ただし、クレジットカードと同じ場所に保管しない、クレジットカードのものとわからないようにしておくなどの対応が必要です。

 また、同じIDとパスワードを複数のサイトで使いまわしていると、不正利用のリスクが高まります。必ず個別のID・パスワードを用意してください。

アカウント情報がわからなくなると、インターネットで利用明細を確認することができないため、確認を怠りがちになり、不正利用に気づきにくくなることにもつながります。クレジットカードのアカウント情報はしっかり管理することを心がけましょう。

対策4:SSL暗号化に対応したサイトを利用する

 SSLとはSecure Sockets Layerのことで、インターネット上のやり取りを暗号化する仕組みです。SSL暗号化をすることでカード情報などを、インターネットを通じてやり取りする過程で、第三者に情報を読み取られることを防ぎます

 SSL暗号化されたサイトのURLは「http://」ではなく「https://」で始まるので、簡単に識別できます。また、アドレスバーに、以下の画像のような鍵マークが表示されていることがありますが、これはSSL暗号化されたサイトであることを示すマークです。

インターネットショッピングは、必ずSSL暗号化に対応したサイトを利用するようにしましょう

鍵マーク