上がり始めたら買い、下がり始めたら売る
東証1部市場だけで約2,200もの銘柄があります。その中から銘柄を選ぶことは難しいように思えますが、すべての銘柄が同じように投資家に売買されている(流動性がある)わけではありません。
また、株式市場の大きな流れを作り出す、大きな資金を運用している「機関投資家(外国人投資家含む)」のほとんどは、あまり流動性がない銘柄や時価総額が数百億円しかない小型株を選んで手掛けることはまれです。どの銘柄でも手掛けられる個人投資家に比べ機動力がないとも言えます。
しかし、大きな流れを作り出すのは機関投資家ですので、株式市場の流れに乗るということは彼らの動きと歩調を合わせることとほぼ同義です。売買対象となる銘柄、とくに初手においては「主力株」で問題がないのでしょう。
上に挙げたグロース株とバリュー株の動きを見ると、株価上昇が目立つ時期が異なっています(=株価の流れ)。株価の流れを知るということ、売買のきっかけを表現する適当な言葉があります。それは「上がり始めたら買い、下がり始めたら売る」というものです。
期間をあらかじめ設定する必要はなく、株価の動きから判断していきましょう。少なくともコロナ後の株式市場では、一日で風景が(悪い方向に)一変したことはありませんので、必要以上にハラハラドキドキすることもないでしょう。
ただ、目論見違いはあり得ることから、全体相場の動きと大きく異なる動きをする銘柄を保有してしまった場合は、処分売りも含めて作戦を再考することもありえます。