2010(平成22)年6月26日

山手線恵比寿駅にJR在来線初のホームドアお目見え

 2010(平成22)年6月26日、JRの在来線としては初となる可動式ホームドアが山手線恵比寿駅に導入されました。ホームからの転落や列車との接触事故を防止するのがその目的です。隣駅の目黒駅でも同年8月28日から稼働しました。

 JR東日本管内では導入前年に列車との接触事故が62件、自殺が132件もあったということで、ホームドア設置のニーズが高まっていました。しかし、ホームが狭い、路線の相互乗り入れでドアの位置が違う、設置費用が高額といった理由で、いまだに導入されていない駅もあります。そこで、京三製作所、日本信号、ナブテスコといったホームドアメーカーでは、より安価なロープ式、バー式、軽量ガラス製などの「スマートホームドア」の開発を進めています。

 国土交通省によると2020年3月末で全国858駅にホームドアが設置されています。普及率では東京メトロや都営地下鉄、札幌市営地下鉄などが高く、設置数では首都圏が突出して多くなっています。しかし、2020年も都内のホームドア未整備駅で、目の不自由な利用者の転落事故が相次ぎました。そこで国土交通省では、ICタグでホーム先端への接近を感知できる杖の開発、画像センサーを使った音声警告など、ホームドアに頼らない対策も推進しています。

2010(平成22)年6月26日の日経平均終値は

9,693円94銭
※6月26日は休場のため6月28日の終値を参照