2021(令和3)年2月15日

日経平均株価が30年6カ月ぶりに3万円を突破【2021(令和3)年2月15日】

 2021(令和3)年2月15日、日経平均株価は1990年8月以来、実に30年6カ月ぶりに3万円の大台を回復しました。最高値は1989年12月29日につけた3万8,915円87銭(終値ベース、ザラ場では3万8,957円44銭)ですので、30年以上かけて約77%の水準まで戻したことになります。

 同年1月8日からは感染者急増で首都圏などに2度目の緊急事態宣言が発令されるコロナ不況の中での、3万円台回復。その原動力になったのは、日本銀行をはじめとした世界各国の中央銀行・政府によるコロナ対策の金融緩和や財政出動に対する期待感でした。同年2月17日以降、日本国内でも米ファイザー社製ワクチンの接種が始まることも、大台回復の起爆剤になりました。

 日経平均株価の上昇に寄与したのは、指数に対する影響力が高いファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、エムスリーといった値がさ株(株価が高い株)。30年前の株式市場ではNTTや興銀、三井住友、富士銀行といった金融株が時価総額のトップに君臨しており、30年という月日の長さを感じます。

 ちなみに先進国で30年間も株価指数が高値を更新していないのは日経平均株価だけです。3万8,915円の最高値更新は、コロナが無事収束するかどうかにかかっているかもしれません。

2021年2月15日の日経平均終値は

30,084円15銭