リスクを取った人、積み立て投資を続けた人が報われた1年
この1年間は、「相場を読む難しさ」と「積立投資の有意義さ」を感じることのできる期間であったともいえます。
何せ、米国が新型コロナウイルスの影響を大きく受け、また大統領選挙の混乱にありながら、株価は力強く値動きしたわけですから、この流れに乗ることはなかなか難しいことでした。
普通に考えれば「またすぐ下がるに違いない。だから手を出さないほうがいい」と思います。これを責めることはできません。
3月に損失確定させてしまった人も「こんな大変な事態だからもっと下がるに違いない」と考えてしまったわけですし、元本割れリスクを甘く評価していたのなら仕方のないことです。
しかし、「長期的に考えてリスクを取り続けていこう」と考えたり、「資産の一定割合の投資は継続しよう」と積立投資を継続した人は、この1年で大きく報われることになりました。運用成績は良好なものとなっているのではないでしょうか。
ただし、今回の市場は回復が早かったということは心にとどめておくといいでしょう。30%くらいの急落が生じたとき、5年以上の回復期間が必要になってもおかしくはないからです。今回はすぐ株価が戻り、幸運であったと思います。