3.ヴァルカン・マテリアルズ(VMC)

 建築に使用される骨材メーカー大手。コロナ禍後の環境が追い風になっているうえに、販売価格の上昇やコストの効率化を進めている点に好感が持てる。

<決算内容>

 2021年1-3月期調整後EPSは前年同期比47%増益となり市場予想を56%上回った。一部の地域の天候不順があったものの、出荷を3%伸ばすことができた。

 会社側は「住宅建設が加速を継続、幹線道路の着工も増加し始めた。」「昨年延期された仕事のいくつかもスタートした。」と述べており、コロナ禍後の環境が追い風になっている。

 価格の上昇やコスト削減が進み、調整後EPSは大幅増益に。通期でも13%増益が市場で予想されている。

<株価チャート>(5月6日まで)

4.アッヴィ(ABBV)

 コロナ禍後の環境が追い風になっているうえに、新薬の売上も堅調。配当利回りが高い点も魅力。

<決算内容>

 2021年1-3月期調整後EPSは前年同期比22%増益となり市場予想を6%上回った。免疫系、神経系、美容系製品の営業収益が比較可能ベースで2桁増、白血病系も1桁増収となった。

 新薬のSkyrizi (スキリージ。尋常性乾癬の治療薬)とRinvoq(リンヴォック。関節リウマチの治療薬)の販売も堅調で、2つ合わせて9億ドルの売上高に拡大。

 会社側は「新型コロナのワクチン接種の広がりが、当社の治療領域の回復に寄与すると予想する」と発言。好調な決算内容と今後の環境改善見込みから、会社側は通期業績見通しを上方修正した。

<株価チャート>(5月6日まで)

5.エマソン・エレクトリック(EMR)

 測定・分析機器、プロセス制御システムなどを展開。64年間増配継続企業。足元では中国の需要が業績の追い風に。

<決算内容>

 2021年1-3月期調整後EPSは前年同期比9%増益となり市場予想を8%上回った。商業&住居向けソリューション事業が13%増収と堅調。

 中国における商業用空調システムと低温物流の需要増が追い風になった。他の地域も増収。

 自動化ソリューション事業は米国が足かせとなり3%増収に止まったが、会社側は通期後半にかけての回復を想定。通期業績見通しも上方修正した。

<株価チャート>(5月6日まで)