中国株ETFは何が選ばれている?

 まずはETFから見ていきます。

トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン(02800)

 ランキング1位のトラッカー・ファンド・オブ・ホンコン(02800)は、香港の代表的な株価指数であるハンセン指数に連動するように運用されているETFです。

ハンセン指数とは?

 ハンセン指数とは、香港市場に上場している銘柄のうち、時価総額や流動性の高い上位銘柄で構成されています。

 日経平均の225銘柄のように、ハンセン指数の構成銘柄数は一定ではありませんが、おおむね三十数銘柄となっています。この三十数銘柄で香港市場の時価総額の7割近くを占めており、香港市場全体の動きに投資するのであれば、トラッカー・ファンド・オブ・ホンコンは基本のETF銘柄といえます。また、6位のハンセン・インデックス・ETF(02833)も同じタイプのETFです。

iシェアーズ MSCI チャイナ・インデックスETF(02801)

 続いて、4位のiシェアーズ MSCI チャイナ・インデックスETF(02801)は、「MSCIチャイナ・インデックス」という指数に連動するETFです。

MSCIチャイナ・インデックスとは?

「MSCIチャイナ・インデックス」は、香港市場だけでなく、上海市場や深セン市場、海外の株式市場などに上場している中国企業の銘柄も対象としています。つまり、米NASDAQ市場に上場している中国の検索サイト大手の百度(バイドゥ)なども、この指数の対象となっています。中国株全体に投資をしたいという際に候補に挙がるETF銘柄です。

iシェアーズS&P BSEセンセックス・インディア・インデックスETF(02836)

Xトラッカーズ・FTSE ベトナム・スワップ UCITS ETF(03087)

 また、残りの2銘柄である、iシェアーズS&P BSEセンセックス・インディア・インデックスETF(02836)とXトラッカーズ・FTSE ベトナム・スワップ UCITS ETF(03087)は、中国株投資というよりは、日本から直接取引することが難しいインド株やベトナム株への投資を、香港市場に上場しているETFを通じて間接的に投資できるという点で注目されていると思われます。