★今回の記事『米国消費者物価の今後を予測。FRBの金融緩和どうなる?(2)』のオンライン解説を、3月6日(土)17:00~17:30に行います(参加費無料)。
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消費者物価指数予測:4月、5月、6月に2%超、コア指数は5月に2%

 商品価格が大幅に上昇し、インフレ懸念の声が出てきています。これに伴い、米国における長期金利もじわりと上昇してきていますが、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は「物価上昇の圧力が強まる可能性はあるが、一時的だ」というコメントをしています。

 現在、世界的に大規模な金融緩和が行われていますが、今後の動向は物価の動向によっても左右されます。本当に物価上昇は一時的なもので終わるのか、米国の消費者物価指数とPCEデフレータについて予測をしていきたいと思います。

 まずは、消費者物価指数についてみていきましょう。直近の2021年1月の数値は前年同月比+1.4%、コア指数で+1.4%となっています。

米国消費者物価の推移(2019年1月~2021年1月)

出所:米労働省労働統計局

 今後の予測をしてみましょう。予測する上では単純化し、食品・エネルギーを除いたコア指数の直近値である年率1.4%で上昇していくものと仮定します。また、本来であれば季節調整をすべきですが、ここでは季節調整はしないものとします。

 今後の予測は次のようになります。

出所:米労働省労働統計局の公表データを基にマネーブレイン作成

 消費者物価指数で4月、5月、6月に2%を超える値に、コア指数で5月に2%の値となっています。