米国株は、このリズムで動いてきた

 前段でご説明した、金利循環・景気循環・株価循環の「お決まりのパターン」に、米国株は結構良くはまって動いています。もちろん、日本株でも同じパターンは観測されます。ただ、日本では近年、長期金利がゼロに固定されているため、金利サイクルがやや分かりにくくなっています。

 それでは、2014年以降の、NYダウと米長期金利の変動パターンを見てみましょう。

NYダウと米長期(10年)金利推移(月次):2014年1月~2021年2月(19日)

出所:楽天証券経済研究所が作成

【1】2014年-16年半ば:景気回復初期

 2014~2016年にかけて、米国の景気・株・金利は、「景気回復初期」の動きが延々と続いていました。景気が回復しているにもかかわらず、金利は低下し続けて、株が上昇していたからです。

【2】2016年半ば~2017年:景気回復中期

 2016年半ばから2017年にかけて、景気拡大「中期」のパターンに入りました。金利が上昇する中で、株価の上昇が続いたからです。

【3】2018年:景気回復末期

 2018年には、金利上昇を嫌気して、株が上がらなくなりました。年末にかけて、NYダウは急落しました。

【4】2019年1月~2020年3月:景気後退中期

 コロナ危機という特殊要因で、景気後退期に入ったため、株価の動きがやや過去のパターンと異なりますが、20年2・3月の暴落まで見れば、景気が後退する中、金利も株も下がった局面と、とらえることができます。

【5】2020年3~6月:景気後退末期

 金利が急低下し、中央銀行がかつてない量的緩和の大判ぶるまいする中で、株が大きく反発しています。過去のパターンから読み解くと、景気後退末期の動きです。

【6】2020年7月~2021年2月:景気回復初期から中期

 先に説明した通り、景気回復初期から中期の動きが出ています。