米国高配当株3:U.S.バンコープ(USB)

 米国で5番目に大きい商業銀行です。筆頭株主は米国著名投資家のバフェット氏が率いるバークシャーハサウェイで、続いてバンガード、ブラックロック、ステートストリートなどの運用会社が続きます。

 時価総額は712億ドルで、日本円で約7兆4,760億円。

事業の注目ポイント

 銀行に共通することですが、従来の銀行サービスでは生き残りが難しくなってきており、U.S.バンコープでも小売や企業決済システムなどのネットでのペイメントサービスに軸足を移しています。

 他にも、資金調達の際の信用スコアを電子化し、支払いまでの期日を従来3日程度かかっていたものを、即日支払可能にするなどさまざまな改善を実施。よりユーザーにとって利便性の高いサービスを今後も提供していくことが期待されています。

株式の注目ポイント

 株価は、昨年の年初の水準までは戻していません。コロナの影響による貸倒引当金の増加や、長期金利の低下などU.S.バンコープを含めた金融機関にとっては厳しい状況でした。

 しかし、四半期配当は維持し、2021年の第1四半期には自社株買いも行う予定であり、長期金利が緩やかに上昇していくことで株価もつれ高となる可能性もあります。リーマンショックの時にも無配にしていません。

業績動向

 2021年1月20日開示の四半期決算で1株利益は市場予想を上回りましたが、売上は市場予想を下回りました。決算を受けて株価は下落し、その後は停滞したまま推移しています。

 次回は2021年4月15日に開示予定ですが、市場予想を上回る決算を発表できるか注目です。

注意点

 日本同様、米国でも銀行再編の可能性が出てきており、そういった際にはU.S.バンコープも対象となる可能性があり、注意が必要です。

株価動向、配当利回り紹介

配当:1.68ドル
配当利回り:3.52%
株価:47.64ドル(約5,000円)

権利落ち日は3月下旬予定(権利実施は4月中旬予定)です(2021年2月15日時点で未確定。昨年を参照)。配当は1.68ドル、配当利回りは3.52%、株価は47.64ドルで約5,000円から購入できます(2021年2月15日時点)。2018年以降の株価最高値は60.68ドル、最安値は28.93ドルです(終値ベース)。