今週の予想
今週は、本日SQに絡んで一気に上昇し、その後2万9,000円半ばを試す動きへ
今週は、NYダウ平均株価が史上最高値を更新すれば、SQ(特別清算指数)も絡んで2万9,000円台乗せが期待されましたが、空売りの踏み上げも加わり、8日、一気に2万9,000円台に乗せました。
先週、半導体株から自動車株に物色の対象が変わり、注目は10日のトヨタの決算となります。ソニーのようなサプライズ決算となれば別ですが、予想通りの決算であれば、自動車株もいったん材料出尽くしの可能性があります。半導体が一服しているところですので、物色がバリュー株や出遅れ株に向くと思われます。
普通「節分天井・彼岸底」という格言は、2月に入ってから使うことが多いのですが、私は1月20日のバイデン米大統領の就任式が米株式の一区切りとなる可能性を考えて、2週間ほど前倒しして「節分天井・彼岸底」を想定したシナリオを考えましたが、今のところスピード調整で終わっています。
これまで上昇してきた主力株が半導体株から自動車株に入れ替わり、ハイテク株売り、景気敏感株、出遅れ株と環境物色が繰り返されると、大きな調整にはなりにくく、堅調さが続くことも考えられます。
しかし、日本株はNYダウの写真相場となっていますので、米株式に波乱があれば連動することになります。
目先は、高値更新となれば楽観論が出てきます。これまでの上昇は、世界的超金融緩和が継続しているためですが、いつまでもそれが続く保証はありません。「金融緩和縮小」の兆しを意識したとき、下落することになりますが、いつそうなってもおかしくありません。相場のパターンでいうと、2020年1月にいったん調整を入れ、2月後半にコロナ・ショックという急落相場が起こりましたので、2月は注意が必要です。
8日(月)は、先週末のNYダウがプラスで終わっていたことで、日経平均は+52円と小幅に寄り付きましたが、その後は、時間外の米株先物高や円安を背景に大幅上昇となり、終日、高値圏で推移。2万9,400円の高値をつけ、引けは+609円の2万9,388円と1990年8月以来の高値水準となりました。