本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは105.30

下値メドは104.75

「経済再開」か「経済閉鎖」というバイナリーではなく、その中間を探すべき

 立春のドル/円は105円をはさんで横ばい。104.96円からスタートして、安値は東京時間につけた104.92円。床が毎日少しずつせり上がっています。高値は欧州時間につけた105.10円。終値は105.03円。終値の105円台は昨年11月以来。

 バイデン民主党の大型景気刺激策とコロナ経済封鎖の解除期待の副反応として、物価が(一時的にしても)上昇する兆候が表れています。しかしパウエルFRB議長は、FOMC(米連邦市場委員会)の記者会見でウルトラ緩和政策の継続を断言、「緩和縮小」の考えを一蹴しました。

 景気は回復、低金利は続く。「リスクオン」はドル安のはず。しかし、欧州がワクチン展開で出遅れているのを見て、「米国経済が先に走り出す」とマネーがユーロからドルに戻っています。ユーロ/ドルが下がり、ドル/円が高止まりしている理由のひとつです。

 RBA(豪準備銀行)は今週2日、2021年最初の政策会合で政策金利を0.1%に据え置くことを決定。今後3年間は利上げしないだろうと述べました。さらに量的緩和プログラムの債券購入額を増額。これを受けて豪ドルは下落。

 個人投資家は2月の豪ドル/円の相場をどう見ているでしょうか?楽天証券の相場アンケート調査によると、全体の20%が2月の豪ドル/円は「豪ドル安/円高」に動くと予想しています。ただ「豪ドル高/円安」も同じく20%で拮抗。残り60%は「動かない(わからない)」。

 豪ドルは米国株に対する感応度が高い通貨といわれています。株式市場で大型調整が起きるのは時間の問題。そのときは豪ドルも急落すると投資家は警戒レベルを上げていました。ところが先週の株価急落も短時間で回復。おかげで、豪ドルもリスクを免れた形になりましたが、上値の重さは残っている。今月の豪ドル/円の重要レベルは? 今日の注目通貨をご覧ください。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

広告費というのは企業がつまらないサービスや商品を作ったことに対する罰金である - ザッカーバーグ