前期まで過去3期連続で営業最高益を更新したが、今期は大幅減益に
まず、過去3期の業績推移と、今期の業績(会社予想)をご覧ください。
イオンの連結売上高・営業利益・純利益の推移:2018年2月期・2019年2月期
イオンは、構造改革の成果で、2018年2月期に連結営業利益で過去最高益を更新しました。ただし、グループ各社の再編にコスト(特別損失)が出るので、連結純利益はまだ最高益に届いていません。
イオンの連結売上高・営業利益・純利益:2020年2月期実績・2021年2月期予想
グループ会社の再編コストが毎年出るので純利益は低いままですが、営業利益は2018年2月期から2020年2月期まで3期連続で最高益を更新しました。その間、人手不足・人件費上昇・天候不順・消費増税(2019年10月)と悪材料が続きましたが、イオンは金融・不動産・ドラッグストア・海外の利益を伸ばすことで、営業最高益を続けました。
ところが、今期(2021年2月期)は、コロナ禍で一時営業停止があった影響で、大幅減益となります。会社予想では、営業利益は1,200~1,500億円の範囲に落ち込む見通しです。前期比で▲30%~▲44%の大幅減益です。