ネット企業の決算

ネットフリックス(NFLX)

 ネット企業の決算では、いち早くネットフリックス(NFLX)が第4四半期の決算を発表しています。

 EPS(1株当たり利益)は予想1.41ドルに対し1.19ドルでした。なお、この1.19ドルにはユーロ建て社債の為替含み損2.58億ドルのノン・キャッシュ・チャージが含まれています。ですからこの数字は「未達」ではありません。

 売上高は予想66.2億ドルに対し66.4億ドル、売上高成長率は前年同期比+21.5%でした。

 グローバル新規加入者は851万人でした。ガイダンスは600万人でした。第3四半期の実績は220万人でした。つまり新規加入者は順調に増えているのです。

 競合他社ではYouTube、TikTok、ディスカバリー、ディズニープラス、パラマウントプラス、アップルTVプラス、HBO Max、NBCユニバーサル・ピーコックなど、たくさんの企業が動画サービスを提供、もしくは今後提供を予定しています。

 とりわけ、ディズニープラスは初年度に課金サブスクライバー8,700万人という大きな成功を収めました。それにもかかわらず今回、ネットフリックスが851万人新規加入者を増やすことができたのは、同社のコンテンツの強さを物語っていると思います。

 なお、第1四半期の新規加入者ガイダンスは600万人が提示されました。

 ネットフリックスがよい決算を出したことで来週以降に決算発表するマイクロソフト(MSFT)アップル(AAPL)フェイスブック(FB)アマゾン(AMZN)アルファベット(GOOG)などに対しても期待が高まっています。

決算
発表日
銘柄 コンセンサス
EPS
コンセンサス
売上高
(ドル)
1月26日(火)引け後 マイクロソフト(MSFT) $1.41 402.3億
1月27日(水)引け後 アップル(AAPL) $1.40 1025.6億
1月27日(水)引け後 フェイスブック(FB) $3.15 263.1億
2月2日(火)引け後 アマゾン(AMZN) $6.96 1195.8億
2月2日(火)引け後 アルファベット(GOOG) $15.95 527.2億

 GAFAMは昨年9月に高値を付けた後、4カ月近く株価が横ばいを続けています。したがって休養十分とみてよいでしょう。

 ネットは新型コロナの影響を受けにくいこともあり、これらの銘柄はよい決算を出しやすいポジションにあると考えられます。