バリュー投資・グロース投資、どっちが魅力的?
私はこれまで、株式投資の初心者は、まずバリュー株投資から始めたら良いと申し上げてきました。グロース株は、当たると大きく上昇するのでおもしろいのですが、失敗すると大きく下がることもあるので、株式投資にある程度慣れてから挑戦した方がよいと思っています。
割安株は、言葉をかえれば「不人気株」です。人気がないから株価があまり上がらず、結果として、配当利回りが高く、PER(株価収益率)が低く、株価指標でみて割安になります。それでも、積極的な買いは入りにくいのです。
一方、成長株は「人気株」です。成長ストーリーにひかれて多くの投資家が熱狂的に買うので、株価指標で見ると割高な銘柄が多くなります。
初心者はまず割安株からと私が考えるのは、将来のパフォーマンスに、一般的に以下の関係があるからです。
ここで一番避けたいのは、割高な人気成長株を買ったのに成長ストーリーが崩壊し、株価が大きく下落するケースです。初心者がこのパターンにおちいると、損切りができずにずるずると損失を拡大させることになりやすいので、注意が必要です。
私は、今年は初心者だけでなく、中・上級者もバリュー株に注目した方が良いと考えています。それは、バリュー株とグロース株のバリュエーション格差がかつてないほど、拡大したからです。
今年は、リバーサルが起こり、バリュー株がおもしろい年になると予想しています。過去10年グロース優位が続いたため、グロース株以外は買う気がしないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、分散投資として、高配当利回りのバリュー株への投資も考えた方が良いと思います。具体的な投資の参考銘柄は、以下、著者オススメのバックナンバーをご参照ください。
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