リーマンショック前は、バリュー優位が何年も続いていた

 日本株投資歴が10年くらいの方は、グロース優位の相場しか知らないかもしれません。投資歴30~40年の方はよくご存じかと思いますが、日本株市場では実は、長年にわたりバリュー優位が続いてきました。以下の表とグラフをご覧ください。

ラッセル野村バリュー指数とグロース指数の騰落率(ともに配当込み):1985年~2020年

出所:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成

ラッセル野村バリュー指数とグロース指数(ともに配当込み)の騰落率格差(バリュー)ー(グロース):1985年~2020年

出所:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成

 上記グラフは、バリュー指数の騰落率から、グロース指数の騰落率を差し引いて作っています。数値がマイナスの年は、グロース優位(グロースがバリューよりも良かった年)です。数値がプラスの年は、バリュー優位(バリューがグロースよりも良かった年)です。

 ご覧いただくとわかる通り、直近10年(2010~2020年)はグロース優位が続いています。2020年にかけてグロース優位が加速してきています。ただし、それより前を見ると、ITバブル相場と言われた1999年を除くと、バリュー優位の年が続いていることがわかります。