今日の注目通貨

豪ドル/円:来年も豪ドル高続くか。でも、ちょっと不安

 RBA(豪準備銀行)は2020年最後の政策会合で、政策金利を0.1%に据え置き、今後しばらくの間、利上げしないと表明。RBAは国内雇用市場の弱さを心配していて、それが緩和政策を継続する大きな理由のひとつでした。ところが12月の雇用データは予想を超える強さ。RBAは利上げしないが、利下げの可能性もまた低いだろうという、利下げサイクル終了観測が豪ドルを支える材料になっています。RBAが豪ドル高について警戒コメントを発していないことも安心感。

 しかし、別の大きな問題があります。それは中国との関係。中国は、オーストラリア産ワインに対して最大200%以上の関税を課すことを決定しました。中国は豪ワイン輸出全体の4割近くを占める最大の取引相手国。それだけではなく、大麦や石炭などの主力輸出品に対しても、中国は次々と制裁関税を発動。(石炭輸入規制が厳しすぎて中国で火力発電所が停止、停電が頻発しているという話もあります)

 米中貿易戦争がそうだったように、中豪貿易関係は、豪ドルにとって2021年の大きなトピックになると思います。オーストラリアが米国と違うのは、中国に対抗する力を持っていないこと、それが問題です。


◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。