読者の方から、「毎月分配はダメ?」と質問がありました。今日は、毎月分配型の投資信託について、私の意見を書きます。
毎月分配型ファンドは、今でも根強い人気
かつて「毎月分配型」が、投資信託の人気トップ10を独占していた時代がありました。ところが、金融庁が「顧客のためになる金融商品なのか」と問題視するようになってから、銀行や証券会社が販売を自粛するようになったため、徐々に人気が低下しました。最近は、人気上位に毎月分配型ファンドが出ることは少なくなりました。
ただし、それでも今でも、毎月分配型ファンドには、根強い人気があります。毎月、分配金を受け取れることに魅力を感じる投資家が多いことがわかります。
まとまった金融資産を保有しているものの、毎月の生活費が年金ではまかなえず、資産をとり崩して生活費に充てていく必要がある場合、毎月分配型投信を持っていれば、毎月のキャッシュフローを補うことができます。そうした資金管理の便宜から、毎月分配型を選ぶのは、理にかなった利用法です。
それでは、何が問題なのでしょうか? 一番の問題は、元本払戻金を利益の分配金と勘違いし、「高い利回りが得られる」と誤認する投資家が多いことだと思います。