実は25日移動平均線でなくとも構わない?
このように、筆者は25日移動平均線を用いて買い時、売り時を判断しています。でも実は、25日移動平均線を用いなければいけないというわけではありません。
筆者は25日移動平均線を用いることでそれなりの成果は出せていますが、もしかしたら、例えば19日移動平均線や31日移動平均線の方が、より高いパフォーマンスを出せるかもしれません。パソコンに詳しい人であれば、自ら株価チャートを描画し、任意の期間の移動平均線を記すこともできるでしょう。
でも、仮にそうであったとしても筆者はこれからも25日移動平均線を用います。それは、「どの株価チャートにも通常描かれている」からなのです。
例えば、外出先で売買注文を出すようなときは、スマートフォンから証券会社のサイトにログインし、株価チャートを確認したのちに注文を出します。
このとき、19日移動平均線や31日移動平均線は、当然ながら表示されていません。でも25日移動平均線は必ずといってよいほど表示されています。
19日移動平均線や31日移動平均線を株価が超えているか、割っているかは分からないものの、25日移動平均線を株価が超えているか、割っているかはすぐに分かります。
ですから株価チャートを一目見ただけで、買うべきか売るべきかを即座に判断することができるのです。
最大の効果を求めるより、それなりの効果でかつ利便性の高いものを用いることにした結果が、25日移動平均線なのです。