原油はOPECプラスの会合を経てなお上昇。ビットコイン、イーサリアム、プラチナも上昇

 先週、NY原油先物がついに46ドル台に達し、今年3月初旬に発生した“新型コロナ・ショック”の直前の水準まで回復しました。11月3日(火)の米大統領選挙の投票日以降、バイデン氏の勝利宣言を経てもなお、原油価格は上昇し続けています。※原油相場の足元の見方、今後の動向については後半で述べています。

 また、ビットコイン、イーサリアム、プラチナの上昇が目立ちました。銀や金も上昇し、“無国籍資産”、“準通貨”などと言われる銘柄が上昇しました。

 ビットコイン、イーサリアムの暗号資産は、米財務省が“ビットコインを禁止しない”との見解を示したことや、中国でデジタル人民元の大規模なテストが始まると報じられるなど、主要国が、デジタル技術を駆使した通貨を認め始めていることが、上昇の一因になっているとみられます。

 先週は、上昇銘柄数が18、下落銘柄数が7、最大と最小を除く変動率の平均は+1.3%でした。全体的には、11月27日(金)と12月4日(金)の週は“おおむね強かった”と言えると思います。

※金(ゴールド)の今後の動向については、今週の週刊コモディティレポート『金(ゴールド)市場2021年10大予測​:2021年の年末、2,100ドル超えも?!』で述べています。

11月27日(金)と12月4日(金)のジャンル横断騰落率ランキング

※楽天証券のマーケットスピードⅡのデータより楽天証券作成
※銀・パラジウムはミンカブ・ジ・インフォノイドのデータを参照。
※ビットコインとイーサリアムは楽天ウォレットのビットコイン価格を参照。日本時間の前々週土曜日午前6時と前週土曜日午前6時を比較
※騰落率は前々週金曜日の終値と前週金曜日の終値より算出。(前週金曜日終値-前々週金曜日終値)/前々週金曜日の終値