某機関投資会社で働き、脱サラ後は30代の若さで資産1億円を達成したまつのすけさん。今年もコロナ・ショック後の波乱相場を、リーマン・ショックの回復期と比較して新興株にぶつけ、きっちりプラスにもっていくなど、独特の嗅覚とデータ力がさえる理系的投資家として知られる。先読み上手なまつのすけさんの2021年の8大予測とは?

2021年はこうなる! 8大予測

2021年はこうなる!8大予測
1 米国株はおおむね堅調
2 米国NASDAQ市場の高騰と崩壊
3 日本の解散総選挙&株高
4 一時的に日経平均やS&P500などが15~20%の下落
5 ANAやJALなど空運株、JR東日本やJR東海など鉄道株が大きくリバウンド
6 日産自動車が大きくリバウンド
7 東芝が東証1部に復帰して株価上昇
8 香港株のリバウンドが起こる

1:米国株はおおむね堅調                        

「最大のリスクだった米国の大統領選挙で大混乱が起こる事態は回避でき、過去の統計では民主党大統領の1年目は共和党よりパフォーマンスがいいので、米国株はおおむね堅調な1年になると予想しています。米国株の市場全体が堅調に推移すると思いますので、個別株、ETF(上場投資信託)、投資信託、先物、CFD(差金決済取引)など、好みに応じて米国株に関連する金融商品に投資すれば堅調なリターンを得られるでしょう。私の場合、現状でもすでに米国株の保有ポジションが多いので、それを維持していこうと思います。むろん、どこかで調整局面もあると思うので、一時的にポジションを減らすかもしれません」(まつのすけさん)

2:米国NASDAQ市場の高騰と崩壊

「新型コロナウイルスのワクチンが早ければ12月中旬から米国で供給が開始されそうです。ただし、実社会が完全に正常化するまで、まだ相当な時間が必要なため、コロナ禍によるリモートワークや巣ごもり需要の恩恵を受けて史上最高値まで上昇した米国のハイテク株市場・NASDAQが最後の上昇を見せる可能性もあると思います。特定のIT銘柄が大幅に上昇し、その後、大きく株価が下落します。ただし、すでにワクチンの承認や供給の話が進んだことで、このシナリオの可能性は減退していると思います」(まつのすけさん)

3:日本の解散総選挙&株高

「日本では2021年10月21日に迫った任期満了前に、菅総理が衆議院の解散総選挙に打って出るという話も出ています。過去の傾向としては、解散総選挙があった場合、株価は上昇する傾向があります。そのため、もし解散総選挙が実施されたら、日経平均先物のロング(買い)を検討します。ただし、総選挙の見通し次第では投資家が悲観的になって株価が下落する可能性もあるので、直前の市況動向や選挙動向をよく観察してから判断を下したほうがいいでしょう」(まつのすけさん)