3:メタウォーター(9551・東証1部)
事業内容は?
浄水場や下水処理場内の機械・電気設備の設計、建設(プラントエンジニアリング事業:PE事業)と、浄水場、下水処理場等の運転、維持、監視業務(サービスソリューション事業:SS事業)の二つを主に手掛ける、上下水処理設備では国内トップ企業。
「SS事業がストックビジネスであることや、国内の上下水道設備の老朽化による設備の更新需要が見込まれるため、今後も同社の業績は安定的に成長しそうです。また、2019年に改正水道法が施行されたことにより、地方自治体の手掛ける水道事業の民間委託の需要の取り込みにも期待できるでしょう。さらに、オランダの上下水道処理のエンジニアリング会社を買収するなど、海外事業の拡大による事業成長も見込めそうです。事業の特性上、同社の売り上げは第4四半期に集中しており、第3四半期までは赤字決算となります。しかし、四半期決算ごとに決算説明資料を開示していて、事業概況をつかむことができる他、売上高とは別に受注高と受注残高を開示しており、今後の売り上げ見込みも予想しやすくなっています。そういう意味でも、保有しやすい銘柄と言えるでしょう」(弐億貯男さん)
4:リビングプラットフォーム(7091・東証マザーズ)
事業内容は?
大都市圏で低価格帯の有料老人ホームを中心にした高齢者向けの施設を展開。
「現状、既存の介護施設数に対して、ハイペースで施設の新設を進めていることから費用が膨らんでいます。加えてコロナ禍により、2021年3月期の中間期決算は赤字で着地した状況です。今後2~3年は売上高が大きく伸びたとしても、施設の新規設立に伴う費用の増加が利益を圧迫する状況が続きそうです。しかし、それ以降は既存施設の運営に伴う利益で、出店費用を吸収できそうなことから、増収増益のトレンドに転じてくると考えています」(弐億貯男さん)