忍耐力をキープして利益を伸ばすための「ルール」
少しの利益で売ってしまう方は、「ここで売らなければ利益がなくなってしまうかも」という恐怖感にとらわれ、我慢ができずに売ってしまっています。この習慣を解消しなければ、いつまでも株式投資で大きな利益を得ることができず、成功につながりません。
客観的なルールを設けてこれに従う
では筆者はどのようにしてこの恐怖感をコントロールしているかというと、「客観的なルールを設け、これに従う」ようにしています。
筆者のルールとは、買った株が25日移動平均線を超えている間は売らずに保有を続けるというものです。
株価が上昇を続けている間は、25日移動平均線を下回らずに推移します。そこで、25日移動平均線を株価が超えている間は、売らずに保有を続けることにより、利益を伸ばすことができます。
特にスケールの大きい上昇相場では、株価の上昇が何カ月も続きますから、買値から2倍、3倍、時にはそれ以上の株価になるまで保有を続けることができるのです。
小さな利益は「捨てる」
そしてもう一つ、10%程度の含み益は、端(はな)からないものとして捉えるようにしています。
10%の含み益が生じた後に株価が下落に転じれば、利益はなくなってしまいます。でも、そこで売ってしまっては、株価が2倍、3倍、5倍にまで上昇する間、その株を持ち続けて大きな利益を得ることは絶対にかないません。
ですから筆者は、2倍、3倍、5倍の利益を得るためには10%程度の利益は無視しているのです。その結果、確かに利益を取り逃すこともありますが、それは仕方ないと割り切っています。
以前、私の行ったセミナーで、「買った株を2倍以上にして売ったことがある方はいますか?」と聞いたところ、1割くらいの方しか手が挙がりませんでした。株価が上昇する限り保有を続け、大きな利益を得るための忍耐力は、株式投資で成功するために何としても必要なものです。保有株売却のルールを設定してそれを守るなどして、ぜひとも身に付けてください。