先週の「ジャンル横断・騰落率」を受けた今週の見通し

 先週は“おおむね強かった”と書きました。リスクオンのムードが広がり、景気に連動する傾向がある、株式や原油、天然ガスなどの上昇が目立ったためです。

 また、ドルも上昇しました。一方、金(ゴールド)が下落しました。景気動向に連動しやすい銘柄の上昇、そしてドル高・金安。この構図は、市場全体が、過熱感を帯びていることを、示唆していると、筆者は考えています。

 また、ユーロが下落した点にも、留意が必要です。ドルが買われたため、ユーロが相対的に下落した面もありますが、そもそも、ユーロには下落する要素があります。爆発的とも言える欧州での新型コロナの感染拡大です。

 バイデン氏勝利宣言やワクチンに効果がある旨の報道を受け、足元、特に景気に連動する傾向がある銘柄の上昇が目立っていますが、ユーロの下落が、コロナというリスクが、依然として存在していることを示しているとみられる点に、留意が必要です。

 また、敗北宣言をしていないトランプ氏の行動が、今後、大きなリスクに発展する可能性はゼロではありません。日々、公表される主要国の各種経済指標や、随時行われる要人の発言に、これまでどおり注目しつつ、トランプ氏の動向、そして新型コロナの感染状況を含めて、“材料を俯瞰”することが必要です。

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