ワクチン開発報道でNYダウ急騰!ナスダックは反落

 9日(月)のNY株式市場が急騰しました。きっかけは米大手製薬会社ファイザーが開発中のワクチンについて「臨床試験で90%以上の感染予防効果があった」との発表でした。この報道を受けてNYダウ平均株価は一時1,600ドル以上急騰し、2月の取引時間中の史上最高値(2万9,568ドル)を更新しました。一方でこれまでアマゾンなどの巣ごもり需要で上昇していたナスダックは反落しました。

 翌10日の日経平均株価は、急騰したNY株を受けて、一時400円以上値上がりし、29年ぶりに2万5,000円台を回復しました。しかし、さすがに既に5連騰して1,800円以上の値幅で上昇していただけに利食いも入り、65.75円の小幅高で取引を終えました(終値2万4,905.59円)。

 予防効果が高いワクチン開発報道を受けて、新型コロナウイルスの感染終息に期待が高まり、経済活動や日常生活が正常に戻る(Back to normal)との期待が一気に高まった感じです。もう半月早くこの報道が流れていたら、米大統領選挙の展開は変わっていたかもしれません。

 有権者の投票動機で最も重視されたのは、共和党の経済政策に対して、民主党は人種問題と新型コロナ対策でした。もし、このワクチン開発が選挙前に発表されていたら、新型コロナ対策を重視する票がトランプ米大統領に流れていたかもしれません。

 トランプ大統領は「ワープ・スピード計画」を策定し、ワクチン開発を迅速に推し進める政策を実行していました。今回の報道はその結果かもしれません。トランプ大統領は今回の報道を受けて、「バイデン氏が大統領だったら、ワクチン開発は4年かかっただろう」と残念さがにじみ出るツイートを発信しています。ファイザー社の役員は「(発表のタイミングについて)政治的な意図は全くない、あるのは科学のスピードだけだ。発表できる段階で即座に発表した」と海外ニュースで語っていました。