先週の「ジャンル横断・騰落率」を受けた今週の見通し

 先週、本コンテンツで参照している25銘柄のうち下落したのは、先々週まで、資金の逃避先として買われていたドルと、環境配慮の観点から反対する声が根強いペンシルベニア州のシェールガスの掘削を推進する覚書に、トランプ氏が署名したことを一因として大幅上昇していた、天然ガスのみでした。

“バイデン氏優勢”の報道が、“ほぼ全面高”の要因とみられることから、トランプ氏という不遜で横暴に見える人物ではなく、バイデン氏という協調を重視した常識人に見える人物を次期大統領に据えたいと願う、投資家や有権者が多かったのだと、考えられます。

 ただ、バイデン氏は勝利宣言をしたものの、トランプ氏は“勝利をあきらめない”旨の発言をしています。法廷闘争を辞さない構えを示すトランプ氏の今後の行動が、各種市場にマイナスの影響を与えないかが、懸念されます。

 米大統領選挙の投票日は過ぎました。今後、トランプ氏の次の行動はもちろんですが、それ以外に、米国や欧州、その他各国の新型コロナの感染状況、人種間の争いなどの継続案件の他、日々、公表される主要国の各種経済指標などに、これまでどおり、注目しなければなりません。引き続き、“材料を俯瞰”することが必要です。

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