米大統領選、開票始まる。結果はいつ?

 いよいよ、世界中が注目する「米大統領選」の開票が始まります。投票は既に終わっているので、あとは結果を待つばかりです。

 今日(11月4日)、東京市場があいている間に開票速報が出てきます。刻一刻と明らかになる選挙情勢を見つつ、今日の日本株は乱高下する可能性があります。

 欧米で重要な選挙があると、開票速報を世界で一番初めに織り込むのはいつも東京市場です。投票が終わって開票が始まる欧米の夜間に、東京は朝を迎えて株式市場が開くからです。

 2016年6月26日、英国が国民投票でブレグジット(EU離脱)を決めた時も、投票結果を最初に織り込んだのは東京市場でした。

 同年11月8日、トランプ大統領が民主党候補クリントン氏を破って初当選を決めた時も、開票速報を最初に織り込んだのは東京市場でした。

 今日は、開票速報と東京株式市場の動きから、目が離せない1日となりそうです。

 懸念されるシナリオとして、「民主党バイデン氏が僅差で勝利するも、トランプ大統領が敗北を認めず、法廷闘争に入る」があります。各種報道によると、今回の大統領選では、11月2日までに郵便投票などで期日前投票を行った有権者が9,900万人近くいます。

 期日前投票者の数が、既にトランプ大統領が当選した2016年大統領選投票者の3分の2を超えています。投票所でのコロナ感染を避けるためと考えられます。

 トランプ大統領陣営は、「郵便投票の集計は不正の温床」と主張しており、僅差で敗北した場合は敗北を認めず、郵便投票の不正を申し立てて法廷闘争に入ると考えられます。

 そうなると、大統領選の結果が決まるまで長い時間が必要となり、コロナ対策の財政追加が遅れ、米景気に悪影響が及ぶ懸念が高まります。