先週の「ジャンル横断・騰落率」を受けた今週の見通し

 先週は、全体的に“弱かった”と書きました。上昇した銘柄は、個別の目立った上昇要因があった天然ガスとビットコイン、そして、資金の逃避先、あるいは欧州のコロナ感染拡大を受けたユーロの下落によって相対的に買われたドルでした。

 個別の目立った上昇要因によって上昇した2銘柄を除いて考えれば、ドルのみが上昇し、それ以外がほぼ全面安となった“新型コロナ・ショック”に近い状況だったと、言えると思います。

“米大統領選挙”について、結果によっては暴動が起きるのではないか? 投票日に結果が出ず、法廷闘争に発展するのではないか? 4年前と同様、ロシアのサイバー攻撃が行われるのではないか? など、不穏な報道が絶えません。

 欧州の新型コロナの感染再拡大も、大きな不安材料です。先月、ベルギー、フランス、スペインの人口100万人あたりの感染者数は、世界最多の感染者を有する米国を上回りました。再ロックダウンを実施することとなった国や地域もあります。

 今後、これらの不安はどうなるのでしょうか? 少なくとも、欧州の新型コロナは、すぐには鎮静化することは難しいとみられます。

 このような時こそ、材料を点で見ずに、俯瞰することが必要です。投資実施時のリスク管理は、投資対象を分散したり、資金配分を調節したりすることで行われることがありますが、“材料の俯瞰”もまた、リスク管理の一環であると、筆者は考えています。

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