facebook twitter
初心者でも真似できる!  いいタイミングで株を売買する方法
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

初心者でも真似できる!  いいタイミングで株を売買する方法

2017/10/11
・安値で買い、高値で売るのは「健全なひねくれ者」?
・ファンドマネージャー時代に実際にやってきたシンプルな売りのルール
・個人投資家はどうやったら良いか?
facebook twitter メールで送る 印刷

安値で買い、高値で売るのは「健全なひねくれ者」?

 株は、「安値で買い」「高値で売る」と利益が得られます。これは言うのは簡単でも、実際にやるのは難しいことです。なぜか?日経平均に連動するインデックスファンドで考えてみましょう。
 日経平均が安くなっている時に買うということは、不安材料が増え、悲観を言う人が増えている時に、買うということです。高くなっている時に売るということは、好材料が増え、楽観を言う人が増えている時に、売るということです。世の中のムードに流されない「健全なひねくれ者」でないと、安値で買い、高値で売ることはできません。
 世の中が明るくなると株を買いたくなり、世の中が暗くなると株を売りたくなる「素直な人」は、どのように売り買いのタイミングを判断したら良いのでしょうか。
私は、過去25年間、日本株のファンドマネージャーをやってきた経験があります。今日は、ファンドマネージャー時代に実際にやってきた売りの判断方法で、とてもうまくいった方法をご紹介したいと思います。とても簡単な方法です。真似しようと思えば、誰でもできることです。

ファンドマネージャー時代に実際にやってきたシンプルな売りのルール

 今回、ご紹介するのは、私が運用を担当していたある年金ファンドで実際にやっていたアセットアロケーション(資産配分)のリバランス(変更)ルールです。
まず、そのファンドが、どこで日本株を売り、どこで日本株を買ったか、見てください。

日経平均月足:2005年1月~2013年12月

 

 このファンドでは、青矢印をつけたところ(2007年4-6月)、日経平均が18,000円をつけた時、日本株を売り、国債を買いました。当時は世界的に景気が良く、私は、「日経平均はまだまだ上がりそうなのに、ルールだから仕方ない」と渋々、日本株を売ったのを覚えています。
 赤矢印をつけたところ(2008年10月)、日経平均が10,000円から8,000円割れまで下がった時は、複数回にわたり、国債を売却し、日本株を買い増ししました。この時、私は、「日本株は下がり過ぎ」と考えていましたので、株を買っていくことに違和感はありませんでした。ただし、ルールがなければ、あそこまで大胆に買い増しを続けることはできなかったと思います。
 それでは、そのファンドに定められていたリバランスのルールを、説明します。そのファンドは、国内株と国内債券に投資するファンドでした。投資比率は時価ベースで、国内株40%・国内債券60%と決められていました。このファンドには、以下のようなリバランスのルールが定められていました。「時価ベースで組入比率が、5%以上基準から離れた時、組み入れを基準の方向に戻す」というものです。それだけです。
 どういうことか、具体的に説明しましょう。仮に100億円のファンドの運用を、国内株式40億円・国内債券60億円でスタートしたとします。スタート時点で、株の組み入れ比率は40%、債券の組み入れ比率は60%です。
 その後、国内株式で+25%、国内債券で+1%のリターンが得られたとします。すると、国内株式は50億円、国内債券は60.6億円に時価が増加しています。合計すると、ファンドの時価総額は、110.6億円に増えています。ここで、時価ベースで組入比率をはかり直すと、国内株式は45%に上昇、国内債券は55%に下がっています。基準となる組入比率(株40%・債券60%)より5%かい離したことになります。
 ここで、「リバランス・ルール」が発動されます。ファンドマネージャーは株を売り、債券を買わなければなりません。実際、2007年4-6月に、このルールが発動され、私は日本株を売り、国債を買いました。当時、日本株に強気だった私が、日本株を売ることができたのは、リスク管理のためのリバランス・ルールに従ったからです。
 逆に、日本株が大きく下落し、日本株の組入比率が35%以下になると、リバランス・ルールによって、日本株を買い増ししなければなりません。2008年10月、リーマンショック後に日経平均が急落する局面で、このルールは複数回にわたって発動されました。
 私がそのファンドを運用していたのは、2003年から2013年までですが、日本株組み入れ比率の引き下げ・引き上げについて、大きな間違いをしないで済んだのは、リスクをコントロールするための適切なリバランス・ルールがあったからです。私が日経平均の先行きを予見する能力があったからではありません。

個人投資家はどうやったら良いか?

 この簡単なリバランス・ルールは個人投資家でも真似しようと思えば、真似できます。どうすればいいのでしょう?話しを簡単にするため、運用対象とするリスク資産は、日経平均インデックスファンドだけとして、説明します。(1)~(4)の手順でリバランスを行います。

(1)投資金額を決める

 まず、日経平均インデックスファンドを長期的にいくら持つか、基準となる投資額を決めてください。仮に100万円として、説明します。次に、日経平均インデックスファンドの時価ベースの保有額の下限と上限を決めます。基準となる投資額のプラスマイナス20%くらいがいいと思いますので、下限を80万円、上限を120万円とします。

(2)投資を開始

 まず、日経平均インデックスファンドを100万円買います。

(3)大きく下がった時のリバランス

 日経平均が20%下がると、投資金額は時価ベースで80万円となります。さらに下がると、時価評価額が80万円を下回ります。保有額の下限は80万円と決めていますので、ここでリバランンスルールが発動されます。日経平均インデックスファンドを買い増しして、投資額が80万円以上になるように保ちます。

(4)大きく上がった時のリバランス

 逆に、日経平均が20%以上、上昇し、時価ベースで120万円を超えてくるときは、売る必要があります。保有上限を120万円以下と決めているからです。

 以上(1)~(4)のシンプルなルールに従うでだけで、私が実際に年金の運用で行っていたようないいタイミングでの売買ができるようになります。

 個人投資家にとって、むずかしいことは、自分にとって長期的に保有すべきコアとなる投資金額がいくらか決めることだと思います。今まで、そのような考えがなかった人は、今日から決めてみてはいかがでしょうか。

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

▲トウシルトップページへ

 

 
世界のリスク
はじめての下落相場
年末高
ラクしてちょい稼
このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください初心者でも真似できる!  いいタイミングで株を売買する方法

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

初心者でも真似できる!  いいタイミングで株を売買する方法

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント
世界のリスク
 
年末高
 
投資ワクワク
 
お宝優待株
 
投資の失敗
 
はじめての下落相場
 
はじめよう株主優待生活
 
人気ブロガー
 
NISAつみたてNISAロールオーバー
 
老後破綻
 
動画でわかる
 
メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。