トリプルブルーを織り込むマーケット

 9月29日のテレビ討論会やトランプ米大統領の新型コロナウイルス感染以降、バイデン氏とトランプ氏の支持率の差が拡大したため、バイデン氏優位が鮮明となり、マーケットはバイデン勝利、かつ「トリプルブルー」を織り込みだしました。トリプルブルーとは選挙で大統領、上下院とも民主党が勝利することです。ブルーは民主党のイメージカラーなのです。

 バイデン氏は増税政策のため、経済にはネガティブとの見方でしたが、民主党の経済対策の規模は大きいと、マーケットはポジティブの見方に転じ、株高、ドル安となり、これを受けてドル/円は106円台から105円台半ばに下落しました。ただ、クロス円はしっかりしているため、ドル/円の下落も限定的な動きとなっています。

 追加経済対策について両党が歩み寄り、協議が進展していることも株の支援材料となっていますが、全面合意にはまだ時間がかかりそうです。ただ、航空会社と中小企業への支援案の合意への期待は高まっており、マーケットも織り込みつつあるようです。