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ドル/円:パウエル議長の憂鬱 今夜の「FOMC議事録」に注目
パウエルFRB議長は、企業倒産を心配しています。会社がなくなれば、仕事も永遠になくなるからです。サンフランシスコでは会社倒産リスクが前回金融危機のピーク時に並んだという報告が出ています。しかも負債額は当時の倍。経済不況も問題ですが、その結果発生する金融リスクもまた巨額になるおそれが高まっています。
FRBは限りない緩和政策によって企業を支援していますが、それだけでは足りない。FRBは流動性を増やすことはできても、収入を増やすことができない。財政政策の助けが必要不可欠と強調しています。
しかし、11月の大統領選を前に、経済対策は政治駆け引きの道具になり、トランプ大統領は大統領選挙が終わるまで経済対策の協議を棚上げしました。年末にかけて米経済は悪化していくおそれが高まっています。そして忘れてはいけないのは、FRBの政策は「ドル安」政策だということです。