最悪はこれから
雇用市場をとりまく環境は以前よりも悪化しています。米国の経済対策の多くが期限を迎えているからです。個人向けの直接給付は1回限りの措置で給付は既に終了。また、失業保険追加給付についても7月末で期限切れとなっています。トランプ大統領は8月に追加給付を決めましたが、プロセスに時間がかかっていてまだ再開されていません。
一方で、米国のコロナ感染者は累計700万人を突破しました。7月と比べると落ち着きを取り戻していますが、収束にはほど遠い状況。これからの季節、コロナ感染第2波、第3波が発生すれば経済再開はさらに遅れることになります。
今後数カ月の雇用統計、たとえ表向きの数字が好調でも、あまり安心しすぎず慎重に向き合う必要があるでしょう。